流行りのヘアカラーについて真面目に考える vol.1
2016/01/21
ヘアカラーについていろいろと書きたいことがあるので、これから何回かにわけてお伝えしてゆこうと思います。最近は自宅で行えるホームカラーの種類もレベルも上がってきているらしいのですが、サロンで行うヘアカラーの魅力の可能性は無限大で、様々な価値のある技術が多く揃っています。
ホームカラーでは出せない艶やかな仕上がり、ハイライトやローライト、グラデーションタッチのデザインカラー。彩度や明度を自由にコントロールできるダブルカラーなど様々です。
しかし一番の魅力は、トレンドとフィットし、かつ自分自身に最も馴染むヘアカラーを見つけられるというところでしょうか。
流行りのヘアカラー?
こんにちわ。今村です。寒いですね。最近。ぼく寒がりなんですが、気温16度で寒い寒い言ってるのってちょっと貧弱ですよね。
さて、お客様とのカウンセリング時にしばしば聞かれる事があって、
「今流行っている、カラーって何色なんですか?」
的な質問です。よく秋前とか冬前とか春前とか夏前とか、、、まるでお相撲の季節とリンクしてるようです。お相撲さんを見ていると髪色も気になってくるのでしょうか?
失礼しました。みなさん衣替えとヘアスタイルの密な関係性を直感的に感じ取っているようで、こちらもその質問に精一杯応えようと頭の中で適切な言葉を探し、こねくり回して口から出します。
ぼく「やっぱり、秋冬っていうのは着るお洋服もベージュやブラウンみたいに少し落ち着いた色の物が増えてくるから、相性の良い暖かみのある髪色が一般的には多くなってくるかなー。」
もう、こんな言葉が自然に口から出ちゃいますね。怖いですね。確かに暖色(オレンジやレッド、ピンク、ウォーム系の赤みを含んだ色相)は字の通り暖かみを感じさせる色なので、気分的にもこのような色たちが適役であるかと思いますし、無難です。明度の低い秋冬のお洋服たちとも仲良しです。
普通ですね。こんな回答ではお客さんも心の中で、
「え、あ、うん。」とか「あーそーなんだー。」「へー。」
と本当に満足して頂けるようには思えません。そもそも“今流行っている色”を聞いているのに、“季節と似合う色”を応えてきてるこの人何なの?ちゃんとわたしを見てるの?と思われても仕方ありません。
仕上がりにとっても満足してもらうために、、、
では、どう応えるべきなのか?ぼくがお客様に対してできる誠心誠意とは何なのか?真価の問われるこの瞬間が、サロンワーク中にはいたるところに散りばめられています。
お客様はヘアーカラーをしたくてサロンに来てくれています。目的は
「髪を染めたい。」
です。しかし!ぼくが染めるのであれば、ただ染めるだけではだめなのです!!とっても満足してもらえる色に染めなければいけないのです!!!気合を入れます。しっかりとタスクに取り組まなければならず、その第一歩としてこの瞬間は非常に重要です。
そこでぼくは、今までの経験や、感覚、知識、その日の天気、あの日言えなっかった言葉や猫の事などを考えながら、このように答えます。
誠心誠意ぼく「◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯!!!」
※次回に続きます→“流行りのヘアカラーについて真面目に考える vol.2”
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この記事を書いた人
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南青山ヘアーサロン muguet ディレクター
今村 祥平(イマムラ ショウヘイ)
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