流行りのヘアカラーについて真面目に考える vol.2
2016/01/21
毎年、更新される”流行りのヘアカラー”。毎年違う色が流行ったりするので、洋服との相性を楽しんだり、新しい自分のイメージが広がったりしてして楽しいですよね。ただ、そのまんま流行りのヘアカラーをあなたのヘアースタイルにかさねてみると、、、。
本当にその色で輝いていますか?
今日はそんなお話。
ところでみなさん!美容室に行ったら、ここぞとばかりに美容師にいっぱい質問したほうがいいですよ!恥ずかしい事なんてないんです。(ぼくは病院にいったらいつ治るかすごく聞きます!)ぼくは質問されると嬉しいです。「あ、俺今求められてる、、、。」と勘違いし、高ぶります。精神が。そして、長文で細かく説明します。結果いつもぼくばかり喋っている、典型的な自分語り美容師です(哀)

流行りのヘアカラーよりも素敵なヘアカラー
〜前回からの続きです〜
※前回の記事はこちら→“流行りのヘアカラーについて真面目に考える vol.1”
誠心誠意ぼく「流行りの色も素敵ですね。でも、それよりももっと素敵な色があなたには出せますよ!!!」
お客様「???」
言いたいです!こんなカリスマちっくなスウィートフレーズ。でも、言えないです。恥ずかしいので。
、、、でも!
これに尽きます!
真面目に。要は
“その人が素敵に見えるヘアカラーとは、その人に似合うヘアカラーであり、それは一人一人違う“という事です。
確かに流行りのヘアカラーは毎シーズン存在しており、特に季節の変わり目には雑誌やテレビで新鮮なイメージのヘアカラーを多く目にする事も事実です。最近では、”今年の秋冬には絶対押さえておきたい旬な愛されヘアカラー♪“的なキュレーション記事もネット上に氾濫します。そして、確実にそのオーダーも増えるので、僕ら美容師はそのレシピ作りに日々磨きをかけアップデートし続ける毎日であります。
しかしながら、その流行りのヘアカラーがどんな人にもフィットするのか?と言ったら答えは残念ながら、NOなのです。似合わない事が分かっていてもやりたい人もいますし、とりあえずただなんとなく流行っているからやってみたい人もいます。では、そんな時にぼくはどうするか?
- どうしてもやりたいという希望の強い方には、その希望色に近い色相(しきそう)によせたベージュカラーを提供する。
- そのお客さんに似合うヘアカラーを説明し、納得いただければ同じ明度の色相を提供し、納得いただけない場合(ほとんどありませんが)は1.の方法を採る。
似合わない事が明白でもあえてやってみて自分を見つめ直させる。
カウンセリングの重要性
基本的には上の2.の方法論でカウンセリングさせていただきます。ここにはやはり強いこだわりがぼくにもありまして、
“希望オーダーにただ「はい、わかりました。」といって施術するだけでは別にぼくじゃなくても良いわけで、そのお客様が本当に輝く為すべき事と知識があるから提案させていただいている”
のです。なんだか字で表すと冷たい感じの上から目線臭がしますが、実際にはしっかり希望もお聞きしますし、似合わないヘアカラーをしなくてはならない特殊状況(就活や仕事など)にはもちろん柔軟に対応させて頂いておりますのでご安心ください。
しかしある一定以上の対価を頂いて仕事をさせていただいているプロとしての診断には、責任と自信をもってカウンセリングさせていただいています。上質な結果がでないとわかっている仕事を提供することに特定以上の価値はないと思っています。
ごり押しはもちろんしません(できない)が、提案はしっかりさせていただきます。より輝いてもらう為にカウンセリングにはものすごくこだわります。
お客様「・・・。あ、はい。で、色相って何ですか?」
ぼく「!!!!!」
自分語り美容師。ここに極まれり。

※次の記事はこちら→“流行りのヘアカラーよりも素敵なヘアカラー vol.1”
この記事と合わせて読みたい
-
-
美容師の” 美 “と、お客様の” 美 “。 vol.2
綺麗になりたい。女性はもちろん、男性の方でも綺麗なヘアスタイルでありたいと思うことは当然です。そして、髪の毛も清潔でありたいと思うはずです。 その気持ちは、美容師のぼくも全く同じです。 その同じ思いの奥に、人それぞれの大事にしたい部分がある …
-
-
髪の毛を綺麗にするために、カット。
今回からカットと髪の毛の本質的な関係について、主観的にお伝えしたいと思います。 美容師の腕の見せ所といえば、やはり”カット”とイメージされる方も多いかと思いますが、ぼくもそう思います。研究の限界がないジャンルなので日 …
-
-
ぼくが髪を切るときに考えていること
さ今回からは「カット」の領域の話をしてゆこうと思うのですが、ジャンル的にちょっと硬い感じになってしまうかもしれませんね。先にお詫びしておきます。 美容師という仕事について、かれこれもう12,3年が経ってしまったのですが、髪を切れるようになっ …
この記事を書いた人

-
南青山ヘアーサロン muguet ディレクター
今村 祥平(イマムラ ショウヘイ)
来店前後の"カウンセリング"、髪の毛や頭皮に対する"お悩み、疑問ご相談"が好評です!24時間/365日、お待ちしています!
↓下のボタンからお問い合わせできます。↓
- PREV
- ぼくが髪を切るときに考えていること
- NEXT
- 2016
関連記事
-
-
【本当に綺麗な髪づくり】セットのしやすいヘアースタイル vol.1
美容室でカットしてもらうと、日々のご自宅でのスタイリングが楽になります。当然ですね!しかし、1~2か月もするとシルエットもだんだん崩れて、スタイリングも難しくなってくる、、、。健康な人であれば、1か月に毛髪は約1cm伸びるのでお手入れがカッ …
-
-
シャンプーは何故、人にしてもらうと気持ちいいのか? vol.1
美容室に来た時に密かに楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?美容室でカットされる際に、シャンプーしてもらえますよね?もしかしたら、シャンプーの方が楽しみの方もいらっしゃるかも、、、それでも嬉しいです!ぼくはカットも好きですが、シャン …
-
-
流行りのヘアカラーよりも素敵なヘアカラー vol.3
同じ色でもその明るさや、濃さによって感じる雰囲気はまったく異なったものになります。ヘアカラーでは様々な色を表現することができるので、その可能性は無限大です。そしてその少しの違いがおしゃれに見えたり、かっこよく見えたり、、、。楽しい領域の知識 …
-
-
流行りのヘアカラーよりも素敵なヘアカラー vol.1
ヘアカラーに限らず、トレンドはいつの時代にも存在し、そのトレンドの中で自分を表現するスタイルも、個性的であると感じます。しかしその個性が自分自身に本当にマッチしているのか?どうしたら自分にマッチしたヘアカラーを見つけられるのか? 今回からは …
-
-
美容師の” 美 “と、お客様の” 美 “。 vol.2
綺麗になりたい。女性はもちろん、男性の方でも綺麗なヘアスタイルでありたいと思うことは当然です。そして、髪の毛も清潔でありたいと思うはずです。 その気持ちは、美容師のぼくも全く同じです。 その同じ思いの奥に、人それぞれの大事にしたい部分がある …
